Prinata, ( 0542021 ) (2009) Fenomena 'Baby Boomer' Dalam Novel '69'. Undergraduate thesis, Universitas Kristen Maranatha.
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Abstract
序論 文学作品には一般に時代背景というものがある。作家村上龍はこの時 代背景に添って社会において起こった現象を文学的描写するのである。従っ て読者は作家のつくりあげた作品を読むことによって当時起こった現象を知 ることができるのである。 村上龍の作品に『69sixty nine』 という小説がある。この作品は 1 960年代日本でに起こった現象、つまりベービー・ブーマーを主題してい るものである。 本論文は、なぜベービー・ブーマーという現象が起こったか、また、 ベービー・ブーマー現象が『69sixty nine』 の登場人物にいかなる、影響を 及ぼしているかを研究分析するのが目的である。分析するにあたっては社会 学的アプーチを使うことにする。 本論 分析を進める前に、まずベービー・ブーマーについて述べることにす る。 ベービー・ブーマーというのは、戦後(第二次世界大戦後)に生まれ た人間のことを指すのである。この時代は世界的に経済成長がいじるしくく 出生率も高くなる時代である。また、この時期では、ロック音楽、キャンパ ス・バリケード、大フェスティバル等に代表された西洋文化の浸透が盛んに 進んだ時代でもある。歴史的に見ても、この時期は波瀾万丈の時代である。 この時代では、ベトナム戦争(1957-1975)が勃発し、ケネディ米 大統頷(1963)、マーティン・ルーサー暗殺(1968)が起こったの である。そして、テレビや新聞やニュースなどのマス・コミュ二ズムが普及 したので、人々は、内外の情報を簡単かつ迅束に手に入れることができる時 代に突入して。 ベービー・ブーマーは、社会学的に言うカラニター・カルチャー、つ まり自然への回帰を主張し、伝統制度ほど既成の価値観に縛られ社会生活を 否定する集団と深く関わっている。このカラニター・カルチャーは、ベービ ー・ブーマーの指揮の下でさまざまな国で起こっていた。例えば、アメリカ ではラードストック・コンサートを実施し、そこで、反ベトナム戦争、反人 種差別、男女平等などを訴えるのである。 一方日本では、このカラニター・カルチャーは学生たちによって行わ れた。この時、日本の学生は全学連という連合を形成し、大学側の行った汚 職を批判し、無益な教育活動に反対するのである。 『69sixty nine』 に登場するヤザキとアダマは、「ランボー」(フラ ンスの詩人)のある詩を通して知人となる。二人が共感したその詩は次のよ うなものである。 見つけたぞ、 何を? 永遠を、 それは太陽に溶ける海だ。1 二人はやがて全学連に入り、指導者的な立場になり自分の学校(北 高)をバリケード封鎖をし、校舎の壁に「ベトナム戦争反対、「大学教育制 度」を批判する落書をするのである。しかし、彼らが実施した最も大きなイ ベントは、「モーニング・エレクション・フェス ティバル」(Morning Erection Festival)である。当フェスティバルでは「言論の自由」を訴へ、ロッ ク・バンドは言いたいことを音楽を通しては言えるし、政治的なことを言い たい学生たちは、ベトナム戦争反対し、独裁的な学校教育批判などをパンフ レットを通して訴えていった。 これらの学生運動は、当時の東京大学の安田行動事件をはじめ、日本 大学のバリケード事件などに発展したものである。 作者自身が次に言うように、『69sixty nine』 に描かれた文章、当時 の日本の社会で実際に起こったことである。 この本は、一九六九年に、高校生だったわたしのまわりで起こったこ との一部を書いたものだ。 一九六九年に生まれた人々は、ひょっとしたら今(一九八七年五月) 高校生なのではないだろうか? … この小説に登場するのはほとんど実在の人物ばかりだが、当時楽しん で生きていた人のことは良く、楽しんで生きていなかった人(教師や 刑事やその地の大人達、そして従順でダメな生徒達)のことは徹底的 に悪く書いた2 。 結論 村上龍『69sixty nine』 におけるベービー・ブーマー、ヤザキとアダ マという二人の典型的な若者の行動を分折してみた結果、次の結論を引き出 すことができる。 ヤザキは、北高のバリケード封鎖の指導者になるとマスゲームの練習 を反対するとベトナム戦争反対する。 アダマは、ランボーのことが好きと、ゲバラのことも好き、バリケー ド封鎖をするとマスゲームの練習も反対する。 しかし、ベービー・ブーマー現象は、日本において、情報社会の発達、 経済などの高度成長期と関連性がある。1998年、インドネシアにおいて も学生運動がジャカルタで勃発した。インドネシアの場合は、政治的汚職に 反対する若者達の暴動である。この『69sixty nine』 という本に描かれた二 人の登場人物の行動分析を、一読していただきたい。現在の若者にはないな にかを感じとれるはずである。
Item Type: | Thesis (Undergraduate) |
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Subjects: | P Language and Literature > PN Literature (General) |
Depositing User: | Perpustakaan Maranatha |
Date Deposited: | 09 Oct 2014 09:25 |
Last Modified: | 09 Oct 2014 09:25 |
URI: | http://repository.maranatha.edu/id/eprint/7361 |
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