Kepribadian Tokoh Utama Novel 'Norwegian Wood'(ノル ウェイの森)Karya Haruki Murakami (Melalui Tinjauan Psikoanalisis)

Kurniawati, Astri ( 0742019 ) (2011) Kepribadian Tokoh Utama Novel 'Norwegian Wood'(ノル ウェイの森)Karya Haruki Murakami (Melalui Tinjauan Psikoanalisis). Undergraduate thesis, Universitas Kristen Maranatha.

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Abstract

序論 グロス (1996, 25 )によると、「心理学とは心と行動についての学問 である。心理学の目的は、成人の意識を分析することである。」と述べて いる。 心理学の中に、いわゆる精神分析理論がある。ジークムント・フロイ トは、神経病理学者を経て精心科医となり、今日では、精神分析の創始者 と言われている。 フロイトの精神分析学には二つの基本的な定義がある。一つはイド、 自我、超自我からなる人格構造である。もう一つは本能と不安からなる人 格の力学である。 まず、人格構造について以下に示す。 1. イドとは、最も基本的な人格構造であり、本能的な性質を持つ 人格機能である。イドは個々の無意識の部分であり、善悪の判 断をすることなく、利己的な欲望でのみ行動する。 2.自我とは、外界からの刺激を調整する人格機能である。 3.超自我とは、道徳観や社会的な規則を自我に伝える人格機能 である。 次に、人格の力学について以下に示す。 1. 本能とは、緊張と覚醒の心理状態を描写するものである。本能 には生の本能と死の本能がある。生の本能とは、飢え、渇き、 性欲などの生存を保持し強要するものである。死の本能とは、 既に存在するものの破壊に向けられているものである。 2. 不安とは、人格の力学において重要な構成要素として考えられ る葛藤から抑圧するものである。 本研究では、ジークムント・フロイトの精神分析学を通して小説『ノ ルウェイの森』に登場する人物の人格を精神分析していく。 小説『ノルウェイの森』は1987 年に出版された村上春樹の作品であ る。この小説は、様々な葛藤や人間模様、恋愛、喪失感などを描いている。 具体的には、主人公のワタナベトオルを語り手に20 年前の大学生話を振 り返るものである。 この小説の中に出てくる三人の主な登場人物の人間関係と、それぞれ の人格について以下に説明する。 1. トオルは、キズキと直子という友人を得て以来、孤独を感じな くなっていく。トオルは、学生時代二人の女性(直子と学友) と恋愛関係を持つが初恋の相手が直子であった。しかし、直子 に対してのトオルの恋愛感情は一方的なものであった。直子へ の気持ちが報われないと感じたトオルは、フリーセックスとア ルコールに溺れていく。 トオルは、社交的ではなく、内向的で、ハイパーセックス人間 として描かれている。 2. キズキは、トオルの高校時代の同級生で唯一の親友であった。 キズキは、社交的で、面白い人物として描かれている。 3. 直子は、キズキの幼馴染みで恋人だったが、キズキの死により 精神的に弱くなり落ち込んだ状態が続く。直子は初めトオルと 友達であったが、キズキの死後、トオルの恋人になった。 直子は、社交的ではなく、内向的で、恥じらいの気持ちを持っ た人物として描かれている。 本論 ここでは小説の中に出てくる、具体的な場面を二つ取り上げ説明して いく。 まず、大学で、トオルが直子と出会った時の場面である。 僕にはキズキという仲の良い友人がいて(仲が良いというよりは僕 の文字どおり唯一の友人だった)、直子は彼の恋人だった。 (P.47 ) この場面から、トオルは内向的な性格であるとわかる。トオルは、人 生に悪影響を及ぼす可能性のある自身の性格を自覚せず、孤独に感じてい る。 精神分析学において、トオルはイドが超自我より強いため、自我が正 常に機能していないとされる。イドの存在により、善悪を判断せず、快楽 原則で行動していると考えられる。 次に、キズキの死後、直子は鬱病になり、直子とトオルが会話をして いる時の場面である。 「それは本当に 本当に深いのよ」と直子は丁寧に言葉を選 びながら言った。 … …「でもそれじゃ危くってしようがないだろ う」と僕は言った。… …「あまり良い死に方じゃなさそうだね」と 僕は言った。… …「ひどい死に方よ」と彼女は言って、上着につい た草の穂を手で払って落とした。 (PP. 13 - 14 ) この場面から、直子の弱さが明白に表されており、彼女自身それに絶 望し、自殺しようとする。しかし、結局彼女は自殺は情けなく何の解決に もならないと悟った。 精神分析学において、このことは死の本能いわゆる自殺に行為に結び 付くとされる。フロイトは、全ての人間は自身の中に死の本能を持ってお り、死の本能は不安、絶望、精神的外傷を感じる体験をした場合、強く現 れると説明している。 結論 小説『ノルウェイの森』をジークムント・フロイトの精神分析学を通 して分析した結果、以下の結論に達した。 人間は、自身の中にあるイドの存在により、善悪の判断をせず衝動的 な行動をとる。 人間は、自身の中にある自我の存在により、イドと超自我を区別する。 そして、自我は、イドと超自我の要求を調整し、内面と外界とを区別する。 また、自我は快を求めるイドの要求を促すー機関である。 人間は、自身の中にある超自我の存在により、善悪を判断する。そし て、超自我は、正常な精神状態を築けるようにイドと自我を抑圧する。 本能とは、人格を刺激する要因である。行動をうながすだけでなく、 直面する行為に対しての方向性をもうながす。本能は人間にとって必要な ため、存在する。また、他者の要望を満たすために働く。 生の本能は、活力と生存をうながし、自身にとって悪い結果とはなら ない。 死の本能は、自殺、虐待、殺害のように自身または他者の精神と肉体 を破壊する行為をうながす。 以上、人格構造と人格の力学より、人間の人格は、経験により生み出 されると考えられる。すなわち、いい経験はいい人格を生み、悪い経験は 悪い人格を生むとされる。

Item Type: Thesis (Undergraduate)
Subjects: P Language and Literature > PN Literature (General)
Depositing User: Perpustakaan Maranatha
Date Deposited: 03 Oct 2014 10:42
Last Modified: 03 Oct 2014 10:42
URI: http://repository.maranatha.edu/id/eprint/7115

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