Perkembangan Psikologis Hirotada Ototake Dalam Hubungan sosial Pada Buku Gotai Fumanzoku

Sullivan, Gaby Aurella ( 0842005 ) (2012) Perkembangan Psikologis Hirotada Ototake Dalam Hubungan sosial Pada Buku Gotai Fumanzoku. Undergraduate thesis, Universitas Kristen Maranatha.

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Abstract

序論 発達心理学とは、影響を与える背景と発達段階における個人の行動を研 究する学問である。心理学の分野において、発達心理学は特に個人の行動 を研究することから、特異な心理学とされている。本研究は、身体障害者 における発達心理学と社会との関係を理解することを目的としている。 ここでは、『五体不満足』の著者乙武洋匡を例として、心理的アプロー チから記述的分析法に基づき分析していく。具体的には、全データを取り 上げ、現在進行形の事実に基づき分析を試みる。 本研究では、発達段階ごとに細分化されたエリザベス・B・ハーロック の発達心理学理論を用いて分析していく。エリザベス・B・ハーロックの 発達心理学理論を取り上げた利点を以下に示す。 (1) 各個人の行動が、年齢や発達と相応しているかどうかを知る ためである (2) 各発達段階においての個人の能力を知るためである (3) 一定の発達段階において、個人がどの時期に刺激を得るかを 知るためである (4) 子どもが直面するであろう変化に、両親が備えられるように するためである (5) 特に教師に対して、子どもの要求に適した教材や方法を選択、 与えられるようにするためである また、エリザベス・B・ハーロックは年齢により以下のように区分して いる。 (1) 胎児期(母胎内): 9か月 (2) 新生時期 : 0~ 2週間 (3) 乳児期:2週間~2歳 (4) 学齢前期:2~6歳 (5) 学齢後期:6~12 歳 (6) 思春期:11・12 ~ 15・16 歳 (7) 青年期:15・16 歳 ~ 21 歳 (8) 成人前期:21 ~ 40 歳 次に、研究対象として取り上げる身体障害者について説明していく。 Identifikasi Anak-anak Berkebutuhan Khusus<http://www.rumah-optima.com> (2011 年8 月21 日アクセス) によると以下のように述べている。 身体障害者は特に物理的、社会的観点において肯定的な自己概念を 描いている。物理的観点においての肯定的な自己概念とは、身体障害 者は出生以来身体に障害を有することが普通であるとされているとい うことである。社会的観点においての肯定的な自己概念とは、先生や 友達など学習環境においての支援状況が調っているということである。 一方、心理的観点において、身体障害者の中には特に公に取り上げ られる問題の解決や不安の中での自立について、身体に障害を有する ことを肯定的に受け入れられない者も存在する。障害児に限っては、 無関心、羞恥心にとらわれ、謙遜した態度、敏感な態度を取り、時に 周囲に対して自己中心的な態度になる傾向があるとされている。この ような状況は、周囲の環境や日常の人間関係の中で、社会での出来事 や社会的な相互作用において能力に影響を与えるであろう。 本論 本研究では、両手両足のない状態で生まれ、幼少時より電動いすを使用 し、生活している乙武洋匡(以下、オトちゃん)が自身の経験を綴った 『五体不満足』の中からいくつかの場面を取り上げ分析していく。 第一の場面は、一歳の誕生日を迎えるころの様子である。 父も、そんなボクがおもしろかったらしく、……。洗濯機の絵が描い てあるつみ木をボクに見せて、「これは何だ?」「ジャブジャブ(洗 濯機)。」「これは?」「パパメガ(パパのメガネ)。」「じゃあ、 これは?」「ちんぶん(新聞)。」 (p.14) 乳児期は、成長、発達する時期であるため、両親の注意が必要とされる 時期に当たる。この時期のオトちゃんは、心理面において健常な乳児と同 様に成長、発達していく。生後8か月頃までの乳児はまだ言葉が話せない ため、彼も泣きながら理解不能な赤ちゃん言葉を発していた。生後9か月 頃になると、彼は物を指し周囲が理解可能な言葉を話し、考え、色々なこ とを知りたいと思うようになる。彼は両手両足がないため、物理的な問題 にのみ妨げられている。しかし、乳児期はオトちゃんが希望することを両 親がしてくれたため、彼が困難に感じることはなかった。このことは、健 常な乳児の物理的な状況においても同様である。 第二の場面は、小学校時代の休み時間の様子である。 けれども、ボクも彼らと同じように、休み時間が最も苦痛だったか というと、けっしてそんなことはなかった。嫌いだったどころか、ほ かの子どもたちと同様、いちばん楽しみにしていたのが休み時間だっ た。と書くと、この子はいったい、何を楽しみにしていたのだろう、 何をして遊んでいたのだろうと不思議に思われるかもしれない。 (p.42) 学齢後期は、家(内界)から学校(外界)へと生活環境が変化する時期 であるため、子どもは新しい環境に慣れる必要がある。この時期のオトち ゃんは、外界に適応する能力がある。もっとも初めは、オトちゃんも彼と は物理的に違う人達がいる新しい環境に入り、困難に直面した。物理的な 限界により、クラスメイトがする活動に一緒に参加できない時、オトちゃ んは寂しさを感じた。オトちゃんは教師により学校で健常な子どもと同様 に扱われていた。そして、教師や友達の支援のおかげで、身体障害者のオ トちゃんは、小学校や小学校以外の環境で日常直面する出来事において精 神的に強くなっていった。この経験が、将来多くの挑戦に立ち向かう際に 強力な助けになる。 第三の場面は、中学校時代に体験した高校受験の様子である。 とにかく合格したのだ。今回の「受験騒動」とでもよぶべき一連の 出来事は、けっして楽なものではなかった。しかし、朗報を聞いたと たんに、そんな苦労は一気に吹き飛んでしまった。代わりに頭を占拠 しだしたのが、来月から始まる新しい生活と、ボクを待っているであ ろう新しい出会い。いったい、どんな三年間になるのだろうか。 (p.158) 思春期は、各個人にとって青年期に移る転換の時期であり、また今後の 人生や進路など色々なことを決断する時期でもある。この時期のオトちゃ んは、自分自身にとって何が良く何が悪いかを判断し始める。彼はどの高 校に進学するか自身で決定した。この時期の若者はもう子どもではないた め、両親は彼の人生の選択に干渉しなくなっていた。オトちゃんは、戸山 高校を受験することを選んだ。身体障害者の彼でも同年代の若者と同じよ うに、彼は将来に対して選択する権利を持っている。 第四の場面は、予備校探しの様子と大学時代の様子である。 その後も、片っ端から「予備校巡り」をしたが、成果はなかった。 入り口のところに段差があり、「入れてください。」と頼むことす らできない予備校もあったし、ひどいときなど「ちょっと車いすの 方は……。」という断り方をされたこともあった。何だよ、入り口 のところに「車いす禁止」なんて書いてなかったぞ。 さて、これから、どのようにして生きていこうか。「どう生きて いくのか。」という問いは、そのまま「どのような人間になりたい のか。」「何を最も大切にしていくのか。」という問いにつながっ ていった。 (pp. 217-218) 青年期は、若者が次の発達段階に進むための準備期間、すなわち若者が やがて大人になる時期に当たる。オトちゃんは大学進学を決めた。彼は早 稲田大学入学を目指し、予備校を探した。オトちゃんは、多くの予備校が 車いす利用を受け入れなかったため、失望した。しかし、ある予備校がオ トちゃんを予備校生として受け入れた。その結果、オトちゃんは早稲田大 学入学試験に合格した。彼と彼の同級生は、日本で障害者にとってのバリ アフリー活動を展開した。このことは、公共施設を利用するにあたり、困 難な状況にある障害者のオトちゃんの経験も含まれている。彼は、社会的 な環境の中で障害者が自由を感じられるよう望んだ。身体障害者としてオ トちゃんは、自身や社会のため、新しい取り組みに強い決意を固めていた。 結論 身体障害者、乙武洋匡における発達心理学と社会との関係を研究し、得 られた結論を以下のようにまとめる。 社会との関係において、身体障害者は、健常者と比べると物理的な壁が あるため、周囲の人々の配慮が必要とされる。しかし、身体障害者に対す るいき過ぎた手助けは、彼ら自身を甘やかし、自信を失わせることになる。 身体障害者は、甘やかされると他人に対する依存度が高くなり、同情され ると自信が持てなくなる。身体障害者を自然に手助けしようとする環境と、 周囲の人々の存在により、身体障害者は心理的に自信が持てるようになる。 このようにして身体障害者は努力し、健常者と同じような日常生活が送ら れ、その結果、劣等感をいだくことはなくなるであろう。

Item Type: Thesis (Undergraduate)
Subjects: P Language and Literature > PN Literature (General)
Depositing User: Perpustakaan Maranatha
Date Deposited: 02 Oct 2014 09:57
Last Modified: 02 Oct 2014 09:57
URI: http://repository.maranatha.edu/id/eprint/7075

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